掛軸再表装 寺院所有の観音図

こんにちは。五番館の池田です。


今回は三重県のお客様より掛軸再表装のご依頼を頂きました。


再表装とは、古くなり掛ける事ができなくなってきたものや、

作品にシミ、汚れが付いてしまったものを、一度分解し清掃をした上で

再度、表装をやり直す作業のことを言います。


今回は寺院所有の観音図ですね。

掛軸本体には上部の半月棒がちぎれているのみで、そこまで酷い破れなどは

ありませんが、全体的に劣化によるシミが発生しています。


お預かりした状態から分解し、水洗いの作業一式を施しました。



ある程度の年数が経つと仕方の無い部分もありますが、

掛軸は桐箱へ収納し、風通しの良い所へ保管し、掛け放しにはしないで

二ヶ月に一度の掛け直しをする、

以上の簡単なことに気をつけていれば長持ちします。


こういった茶系のシミはカビの一種ですので、

放置しすぎるとそこから劣化が進み穴が開いてしまいます。


遠目にはきれいに見えますが、特に羽衣の周辺は白いのでシミが分かり易いですね。



シミや汚れが発生した場合にはなるべく早めの修理をお勧めします。

早ければ早い程、容易に修理ができますし、費用もそこまで掛かりません。

逆に作品がボロボロの状態では修理にも時間が掛かり、費用も膨らんでしまいます。

今回の掛軸は割と早めにご依頼を頂きましたので、仕上がりも良好です。



同じ場所へ掛ける予定とお伺いしましたので、全体の長さは再表装後も変わりません。



裂地(きれじ)の柄は印象良く配置。



羽衣は胡粉(ごふん)で描かれていました。

日本画などによく使用されるとてもデリケートで落ちやすい材料ですね。

これを落とさずにシミだけを落とすのは経験とテクニックが必要です。




今回ご紹介の表装


正絹 牡丹
尺五サイズ 再表装 95,000円

(税別、送料別、参考価格) 


再表装には、旧掛軸解体、旧裏打ち紙の剥がし、水洗い、薬品洗い、脱酸性化処理、

和紙裏打ち、補筆を含みます。(状況に応じて作業内容、料金は変わります。)


大切な掛軸、作品は傷みきってしまう前に修理が必要です。

作品を拝見しお見積りしますので、メールやお電話でお気軽にお問い合わせください。


長期の使用を想定した、和紙手打ち三枚裏仕様。軸頭は黒檀を使用。

全ての材料と工程にこだわった表装です。


掛軸修理の事なら五番館へどうぞ。




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