掛軸表装 達磨(だるま)笹渡り その①(シミ抜き)

こんにちは。五番館の池田です。 


今回は掛軸の修理でご依頼を頂く「シミ抜き(染み抜き)」について

ご紹介をしたいと思います。


まず今回の本紙の状態ですが、仮の掛軸「仮巻き表装」ですね。

仮巻き掛軸に糊で少し留めてあるのみです。



不敵な笑みを浮かべた(?)達磨さんが笹に乗って川を渡っているという

私の感覚にはドンピシャな画です。



しかし長らく保管されていたのかシミが大量に発生しています。



シミの主な原因は微細なホコリや菌などが付着したまま、悪い条件が整ってしまい

カビが活動を初めてしまうと茶色の変色となります。

原因が原料に含まれている場合もありますので、やはり虫干しなどの予防を

毎シーズンごとにしっかり行う事が大切ですね。



状態としては中程度のシミでしょうか。

これを更に放置してしまうと穴が開いてしまいます。



とりあえず作品保護のため和紙で裏打ちを施しました。


その後、作品を洗浄する専用のプールで染み抜き作業を行っていきます。



まず全体に精製水、薬液を噴霧器でかけて後の作業が馴染む状態にします。


非常に細かい作業なのですが、専用薬液をシミの一つ一つに塗布していきます。



他の作業に比べてとても時間がかかる作業ですね。




このシミがどれほど消えるのか・・・


次回に続きます。



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